検査科
ごあいさつ
検査科は臨床検査技師(細胞検査士、超音波検査士)と病理医、検査事務員で構成されています。
検査結果は、臨床検査技師が確認してから、担当医師へ報告しています。
夜間休日問わず、24時間体制で緊急検査や輸血検査に対応しています。
検査機器については大規模な入替えを2020年度に行い、より信頼できる検査結果を迅速にお知らせできる体制で、日々の業務に取り組んでいます。
臨床検査の種類
臨床検査とは、病気の早期診断・重症度の判定・臨床経過の観察・治療効果の判定のために行う検査の一つです。
臨床検査には、検体検査と生理機能検査の大きく2つの種類があります。
場所 | 特徴 | 例 | |
---|---|---|---|
検体検査 | 2階 | 患者さんから採取した検体の分析を行う検査 | 尿検査、血液検査 |
生理機能検査 | 1階 | 患者さんの身体から直接情報を記録して状態を調べる検査 | 超音波検査、心電図検査 |
検体検査
一般検査部門
体の異常を尿から調べます。
尿中には通常、糖や蛋白はほとんど出てきませんが、病気により排出される場合があります。
測定機器で異常があった場合、尿沈渣(にょうちんさ)を行います。
顕微鏡を用いて、尿中の細胞や菌の種類・数を調べることで、腎臓や尿の通り道の状態等を知ることが出来ます。
血液検査部門
血液の主な細胞成分である、白血球、赤血球、血小板の数を調べるところです。
貧血や白血病、感染症などの診断に不可欠な検査です。
また血液の凝固能力、血液ガス分析、HbA1Cなども測定しています。
輸血検査部門
事故や手術などで大量出血した場合や、病気や薬の影響で血液を作ることができなくなった場合などに、輸血が必要となることあります。
この部署では、血液型を調べるのはもちろん、同じ血液型でも、日本赤十字社から供給された血液が患者さんの体の血液と適合するかどうかも検査しています。
病理検査部門
検診で異変を見つけることをはじめ、常駐の病理医の下、手術中に組織を取り出し、癌が広がっていないかをリアルタイムに調べる術中迅速検査も行っております。
また、ご遺体の死因解明を目的とした病理解剖も行っております。
生化学免疫検査部門
生化学検査は目的の項目に反応する薬品を使って色の識別・濁度(だくど)により数値を出し、糖・タンパク・脂質などの測定は30分程度で結果が出ます。
免疫検査は目的の項目に反応する抗体を使い、不純物質を除去するなど複雑な分、1時間程時間がかかりますが、非常に微量な物質まで測定できます。主にホルモン、腫瘍マーカーを測定します。
微生物検査部門
また、結核菌やCOVID-19のPCR検査も行っております。
生理機能検査
心電図検査
心電図は、この心臓の電気的興奮とそれがさめる過程を記録する検査です。虚血性心疾患や不整脈といった心疾患の発見に役立ちます。
呼吸機能検査
息を吸ったり吐いたりしていただき、「息を吸う力」「息を吐く力」「酸素を取り込む力」などを検査しています。
脳波検査
超音波検査
主に腫瘤性の病変や心臓の動き、血液の流れなどの検査を行っています。