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鶏卵、牛乳、小麦に対する少量経口食物負荷試験の安全性についての検討 :Retrospective cohort study

研究課題名 鶏卵、牛乳、小麦に対する少量経口食物負荷試験の安全性についての検討:Retrospective cohort study

研究責任者 社会福祉法人恩賜財団済生会兵庫県病院 小児科 医長 中西啓太
本研究の目的 <背景>
食物アレルギーの診療において食物経口負荷試験はゴールドスタンダードとされています。近年、食物アレルギーの児が増加傾向にあります。アレルギー専門医の数に対してアレルギー診療を要する患者数が多く、すべてのアレルギーの児が、アレルギー専門医による診療を受けることは不可能です。そういった状況下で、アレルギー専門医ではない医師の下で、食物経口負荷試験を行う必要性が考えられます。
アレルギー専門医が不在下においては、食物経口負荷試験のリスクを軽減しより安全に行う必要性があると考えられます。食物経口負荷試験のやり方は食物アレルギーのガイドラインに示されております。また、食物経口負荷試験は、負荷量を少量にすることでより安全に行うことができると報告されています。


<目的>
当院で鶏卵、牛乳、小麦の少量経口食物負荷試験を食物アレルギーのガイドラインを元に安全に行うことができるかを明らかにすることです。

<意義>
ガイドラインを元に安全に少量の食物経口負荷試験を行うことができることを明らかにすることで、食物経口負荷試験を行いながらアレルギー診療をより進めやすくなると考えられます。

研究の概要 (1)対象となる患者さん

鶏卵、牛乳、小麦のアレルギーが疑われる患者さんで、2019年4月1日から2022年3月31日までの期間中に、少量食物経口負荷試験を受けた方

(2)利用させて頂く情報

この研究で利用させて頂くデータは、背景因子【性別、生年月日、血液検査の総IgE、特異的IgE、アトピー性皮膚炎歴、気管支喘息歴、負荷食物に対するアナフィラキシー歴、入院前の負荷食物の摂取量】、観察・検査項目【入院月日(月齢)、全身状態、湿疹の程度、喘息の症状の有無、負荷食物の種類、量、負荷間隔、負荷試験後のアレルギー症状(皮膚粘膜、呼吸器、消化器、循環器、神経症状)、アレルギー症状の程度、症状出現時間、アレルギー症状に対する治療(抗アレルギー薬、ステロイド、アドレナリン、点滴、入院)、退院後の負荷食物の摂取量】に関する情報です。

(3)方法

各種マーカーのデータには記述統計を用います。少量食物経口負荷試験陽性となるリスク因子、少量食物経口負荷試験後、負荷食物の日常摂取量を増量できなかった症例のリスク因子を明らかにします。

個人情報の取扱い 利用する情報からは、患者さんを特定できる個人情報は削除します。また、研究成果は学会や学術雑誌で発表されることがありますが、その際も患者さんの個人情報が公表されることはありません。
ご自身の情報が利用されることを望まない場合 臨床研究は医学の進歩に欠かせない学術活動ですが、患者さんには、ご自身の診療情報等が利用されることを望まない場合、これを拒否する権利があります。その場合は、下記までご連絡ください。研究対象から除外させて頂きます。なお、研究協力を拒否された場合でも、診療上の不利益を被ることは一切ありません。
お問い合わせ先 社会福祉法人 恩賜財団 済生会兵庫県病院
〒651-1302 神戸市北区藤原台中町5丁目1番1号
電話:078-987-2222(代表)
担当:小児科医長 中西啓太
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