整形外科 後期研修プログラム
整形外科の特徴
整形外科専門医が3名勤務しており、平成29年度は530件の手術をしています。主な手術症例は、骨折(上下肢含め)が最も多く、続いて人工骨頭置換術を含め人工関節置換術です。脊椎疾患では、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症、脊髄症、頚椎椎間板ヘルニアなどに対して、ヘルニア摘出術、脊椎椎弓形成術、頚椎前方固定術などを行っています。最近では、内視鏡下腰椎ヘルニア摘出(MED)も行っています。また、肩腱板断裂、反復性肩関節脱臼、膝半月版損傷などに対しても手術的治療をしています。整形外科の病床は約50床であり、手術症例だけでなく保存的治療を対象とした患者さんも入院されています。
整形外科に関する医療機器としては、マルチスライスCT、MRI、RI、骨密度、筋電図検査などの機器が完備されています。放射線科医師2名、病理医師1名が常勤として勤務しているため整形外科的検査の読解力を高めることができます。また、救急医療も当院に求められている大切な分野ですが、常勤麻酔医師が在籍するため、全身麻酔下での緊急手術も可能です。
研修内容と研修目標(後期研修1年目)
- 約3ヶ月間は指導医とともに、外来および入院患者さんを診察する。その間に、下記ことについて研修する。A) 整形外科的現症の取り方を学ぶB) 画像検査の基本的な読影を学ぶC) 各種検査手技を理解するD) 整形外科の代表的な疾患の診断と治療について基本的な知識を得るE) 整形外科の救急疾患の対処方法について学ぶ
- 3ヶ月後より1人で外来患者さんを診察するとともに、入院患者さんの主治医となって、指導医と一緒に治療にあたる。
- 各種整形外科疾患を主治医として担当するとともに、各症例を十分に勉強し、少なくとも1年に1回は学会発表をすることや、論文を書く機会を持つことも大切である。
- 各種造影検査やブロックなどの手技を獲得する。
- 手術的治療に関する研修としては、骨折に対する基本的手術手技を獲得するとともに、脊椎、関節疾患においては第一助手としてその任を果たせる能力を獲得する。
- 他科の医師と連携をとり、整形外科的疾病のみを見るのではなく、1人の人間としてトータルに患者さんを見る習慣をつける。
週間スケジュール
医師5名で、外来・病棟・手術にあたっています。毎日の外来は2診体制で、手術は月曜日から金曜日まで毎日午前中より行うことができます。また、木曜日の午後には各種造影検査や神経根ブロックなどをしています。火曜日の午後に、理学療法士、看護師、ケースワーカーなどとともに、症例検討会と病棟回診、水曜日の午後には、医師5名で術前術後症例のカンファレンスを行っています。
指導スタッフ
-
- 木下 恵祐(整形外科部長兼人工関節センター長兼リハビリテーション科長)
-
資格等
- 日本整形外科学会専門医
- 日本整形外科学会認定リウマチ医
- 日本整形外科学会認定スポーツ医
-
- 貞光 隆志(整形外科医長)
-
資格等
- 日本整形外科学会専門医
資格取得
当院は、日本整形外科学会の専門医になるための研修施設に認定されています。
研修後の進路
神戸大学医学部整形外科と連携しており、神戸大学や神戸大学関連病院での研修に便宜を図ります。