当院について

感染予防・管理

感染管理室とは

感染管理室は、病院内における感染症発生予防や拡大防止に努め、感染率を低減させて患者さんおよび医療従事者の健康と安全を確保することを責務として2010年に設置されました。

病院全体の感染制御全般を管理する部門として、教育・研修の企画やサーベイランス、広報活動、他病院や保健所との連携、また感染対策チーム(Infection Control Team:ICT)の運営の中心となり、病院内の定期的なラウンド、アウトブレイク発生時の対応、日常的な感染管理のコンサルテーションなどを行っています。

2016年より抗菌薬適正使用支援チーム(Antimicrobial Stewardship Team:AST)を立ち上げて、患者さんに適切な抗菌薬治療を提供されているかどうかも、専門的に監視・支援を行っています。

活動内容

院内ラウンドの実施

感染対策チームによる定期的なラウンドでは、感染症の発生状況を確認しつつ、施設内での感染対策を確認しています。院内全部署を幅広く定期的なラウンドを行い、エリアに応じた安心で安全な感染対策と環境整備に取り組んで います。

感染発生状況の調査

耐性菌の検出状況や院内での感染症の発生状況を調査し、早期発見・感染拡大防止に努めています。

耐性菌防止に対する抗菌薬の適正使用支援

抗菌薬が効かなくなる菌の発生を抑制するために、抗菌薬の適正使用支援に努めています。

感染予防についての教育活動

院内職員への院内感染対策に関する定期的な研修や、院内巡視による対策の評価に基づいた指導や教育を積極的に行っています。

院内教育の内容は、手指衛生や個人防護具の着脱訓練をはじめとした基本的な感染対策の指導はもちろん、全職員に対して最新の感染対策や感染症情報を取り入れた研修会を開催しています。

また、COVID-19のような新興感染症にも対応できるよう、自信を持って感染対策を実践できる職員の教育に努めています。

コンサルテーション業務

院内および地域の施設など、すべての人を対象とした感染相談窓口を設置し、安心して治療が行える環境づくりに努めています。

地域病院との連携

地域の医療機関と情報交換を行うことによって、感染症発生を早期に抑制するように努めています。

サーベイランス

厚生労働省サーベイランス事業(JANIS)や感染対策連携共通プラットフォーム(J-SIPHE)に参加して、院内の感染状況を踏まえたサーベイランス計画の策定およびフィードバック活動をしています。

感染症情報の発信、広報

感染対策情報ニュースを毎月発行しています。それ以外にも必要な感染対策情報は、早期に 情報共有できるように不定期に電子カルテを用いて情報発信しています。