当院について

院長あいさつ

このたびは済生会兵庫県病院のホームページへのアクセスありがとうございます。
病院長の左右田 裕生(そうだ ひろお)です。よろしくお願いします。

済生会は、明治天皇より済生勅語で賜った「施薬救療」の精神に基づき、明治44年の創立時より困難な状況に置かれている人々を支えることを使命とした事業に取り組んできました。現在、全国に83病院ある済生会病院は、無料低額診療の推進、生活困窮者への支援事業である「なでしこプラン」などを積極的に行い、さらに「ソーシャルインクルージョン(社会的に弱い立場にある人々も誰一人取り残さず、すべての人が地域社会に参加し、“共に生きていく”という考え方)」を未来につないでいきたい“新しい価値観”として取り組んでいます。

当院は、大正8年に神戸市葺合区(現中央区)に兵庫県済生会診療所として開設されました。その2年後に恩賜財団済生会兵庫県病院と改称され、昭和26年からは公的医療機関として医療・福祉活動を継続し、平成3年に神戸市北区のニュータウン化に伴い、神戸市からの要請で現在の地に移転となりました。このような歴史を持つ当院は令和元年に創立100周年を迎えました。

当院は公的医療機関の使命として、北神地域やその周辺の皆さんに必要な医療の確保および向上を進めるという地域の中核病院としての責務を務めています。日本はますます少子高齢化に向かっています。少子化といえども、地域周産期母子医療センターとして母体搬送や新生児搬送を受入れ、北神地域のみならず広範な地域の若い世代が安心して妊娠・出産・育児に臨める体制の確保に努めていきます。また、人生100年時代を見据えては、多職種によるチーム医療で多疾病罹患・認知・虚弱の3要素を持った高齢者の方々に、総合的視点を持って対応しています。医療面のみならず福祉・介護の面からも、社会福祉法人として併設する訪問看護ステーション・特別養護老人ホーム、さらには行政などとも連携し、地域の皆さんが住み慣れた場所で自分らしい生活を最期まで送れるように、地域包括ケアシステムの構築に貢献していきたいと考えています。

最後に、当院と三田市民病院との統合ですが、令和4年度の基本構想策定に続いて、令和5年度は、新統合病院の基本計画策定に着手しました。北神・三田地域の住民の皆様にとって安心して質の高い医療を受けてもらえる病院となるように、「新統合病院にはどのような診療機能が必要か?」、「患者さんや家族に優しい病院を目指すためにはどのような施設・設備とすべきか?」などを協議し、最善の計画を作り上げたいと考えます。ホームページのトップ画面にある「病院統合」のタブから入っていただければ、これまでの経緯についてまとめています。ご参照していただければ幸いです。

今後も引き続き、地域の皆さんに適切で安心な医療を届けられるように、職員一同努力していく所存ですので、何卒よろしくお願いいたします。

済生会兵庫県病院 院長 左右田 裕生