2022年9月から「こども相談外来」を開設しました。
0歳から中学生までの家庭生活や保育園・幼稚園・学校生活でのいろいろな困りごと・悩み事について「一緒に解決方法を考えていきましょう」という外来です。
困りごとの例
このような事で病院を受診していいのか悩まれている場合も是非ご利用ください。
乳幼児期
発達が遅い・気になる、視線が合わない、言葉が遅い、夜寝てくれない、幼稚園・保育園で集団行動ができない、指示が通らない、聞いたことをすぐに忘れる、落ち着きがない、発達障害・自閉症が心配、など。
小学生
落ち着きがない、かんしゃくを起こしやすい、会話がおかしい、友達とコミュニケーションがとれない、忘れ物が多すぎる、読み書き・計算がとても苦手、発達障害・自閉症が心配、チックが気になる、不登校、心身症(繰り返す頭痛・繰り返す腹痛・朝起きられないなど)、食事とらなくなりやせてきた、など。
中学生
不登校、心身症(繰り返す頭痛・繰り返す腹痛・朝起きられないなど)、夜眠れない、食事とらなくなりやせてきた、忘れ物が多すぎる、家庭で暴力をふるう、など。
こども相談外来の受診〜診察の流れ
1. 予約について
- 原則的に「完全予約制」です。かかりつけクリニックの先生に当院への紹介状を書いていただき、当院の地域連携室を通して予約をとってもらってください。
- 紹介状がない場合は選定療養費という実費がかかりますが、ご家族さんからのお電話でも予約はとることができます。小児科外来受付にお電話ください。
お問い合わせ
TEL:078-987-2222(病院代表)
※こども相談外来(小児科外来)とお伝えください。
2. 予約前の問診票入力のお願い
- ご予約の前に、Web問診票での回答をお願いします。
- Web問診票の入力が当院で確認できましたら、予約日を決定します。
- Web問診票は大変質問項目が多いです!
100項目以上あり、回答するのに1時間くらいかかるかもしれません。お時間のあるときにお願いします。
これが入力されていないまま受診されますと、受診時の診察時間にたくさんの問診をしなくてはならず、実際の診察時間がなくなってしまう可能性もありますので、事前入力にご協力ください。
なお、このWeb問診の回答については、お子さんを「メインで育児」されている保護者の方がご回答いただけると助かります。小さい頃も含めてお子さんとの接触時間が長い方、という意味です。当然、複数の保護者で一緒に回答されても構いません。
小さなエピソードも含めて、お子さんに関して多くの情報があると実際の診療で解決の糸口が見つかりやすくなります。
大変お手数ですが、ご協力いただければ幸いです。
3. 予約当日(外来受診日)
- 予約当日は小児科外来にお越しください。
こども相談外来受診日
水曜日の午前(10時、11時)
木曜日の午後(15時、16時)
それ以外の日時でも可能な範囲で相談に乗ります。
4. 検査・診察内容
- 相談外来担当の小児科医師が診察を担当し、困りごとの内容に応じて必要な場合は各種検査を行います。(血液・尿検査、レントゲン、頭部CT・MRI、脳波、心電図、超音波検査、起立性調節障害の血圧検査など。※MRIや脳波検査・超音波検査は予約検査)
- 必要に応じて心理検査、心理カウンセリング、理学療法、言語療法、栄養指導、個別療育等を行います。
- 発達が遅い、言葉が遅い、など発達に関連した困りごとの場合はお子さんに応じた発達検査を行います。(新版K式発達検査、WISC-IV知能検査、K ABC-IIなど)
- 自閉スペクトラム症や注意欠如多動症などの発達障害が疑われる場合は、上記の検査に加えて各種チェックリストを用いてお子さんの状況を把握します。(M-CHAT、PARS-TR、ADHD-RS、DCDQなど)
- 困りごとの原因が注意欠如多動症と判断される場合は、必要に応じてコンサータなどの投薬にも対応します。
- お子さんの精神状態が不安定な場合は、小児専門の公認心理師によるカウンセリングを行います。
- 希望があれば心理師による親御さん単独での「親カウンセリング」も受けることができます。(初回は無料ですが、2回目以降は所定の料金をいただきます)
- 乳幼児期の運動発達の困りごとに対しては、小児担当の理学療法士による運動促進のための運動訓練も行います。
- 離乳食など食事・栄養についての困りごとに対しては、管理栄養士による栄養指導を受けることができます。
- 乳幼児の発達に関連した困りごとの場合、当院の保育士による個別療育(自費)を提案する場合がございます。
- 必要に応じて幼稚園・学校や保健所・こども家庭センターなどの行政とも連携をとりながら、困りごとの解決を目指します。
- 不登校や幼稚園・学校での困りごとの場合は必要に応じて幼稚園や学校と連携をとります。(必ず保護者の承諾を得てから行います)担任の先生、養護教諭、校長などと医療者が一緒に話し合う場を設けて相談を繰り返します。
- ご家庭での困りごとで、病院だけでは解決しない場合は、保健所・こども家庭センターなどの行政とも連携をとり、保健師や児童福祉司と医療者が一緒に話し合う場を設けて相談を繰り返します。(その際は必ず保護者の承諾を得てから行います。)また、そこに学校関係者にも同席してもらう場合もあります。
- 当院で解決できない場合は、より専門性の高い病院を紹介することもございます。
担当スタッフ
医師 | 医療面と総合的なまとめ役を担当します |
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看護師 | 医師とご家族・お子さんの間をとりもつ役割を果たします |
公認心理師 | 心理検査・カウンセリングを担当します |
理学療法士 | 運動発達訓練を担当します |
管理栄養士 | 栄養指導を担当します |
保育士 | 個別療育を担当します |
医療ソーシャルワーカー | 学校や行政との連携を担当します |
お問い合わせ
TEL:078-987-2222(病院代表)
※こども相談外来(小児科外来)とお伝えください。