当院では、専門知識と高い技術を備えた7名の認定・専門看護師、特定行為看護師たちが日々活躍しています。それぞれの専門分野で豊富な知識や技術をもとに、チーム医療の要としてより質の高いケアの提供に努めています。
また、勉強会や研修会の企画など、幅広い場面で活動しています。

感染管理認定看護師 小川 麻由美
誰からも気軽に声をかけてもらえる認定看護師を目指しています。
院内外問わず、感染に関するコンサルテーションや感染対策勉強会の講師を引き受けています。院内では感染症を早期に察知し、院内感染を起こさないよう働きかけています。
看護学生さんへのメッセージ
手術室で勤務していたこともあり、清潔・不潔を突き詰めていくことで感染管理認定看護師になりたいと思いました。
実際になってみると、思っていたより組織横断的な仕事が多くて世界が広がりました。自分の興味のある分野を追求するのも楽しいです。
新生児集中ケア認定看護師 中川 真由美
ハイリスクで生まれた赤ちゃんに対し、安全で正確なケアを提供します。
ハイリスク新生児に対して、わずかな変化を見逃さない観察力とアセスメント能力・判断力を持ち、病棟スタッフに指導できる認定看護師を目指しています。
また、ご家族の気持ちに寄り添いながら親子の関わりを支援します。
看護学生さんへのメッセージ
ハイリスクで生まれた赤ちゃんに対し、より専門的で高度な知識を身につけ、安全で正確なケアを実践したいと考え、新生児集中ケア認定看護師を取得しました。
慢性心不全看護認定看護師 谷口 誠二
院内の循環器教育の中心的役割を果たします。
循環器疾患を持つ患者さんが正しく病気を理解し、今後心不全をおこさないよう生活習慣の改善に協力していきます。また、循環器に関する経験と知識をスタッフに還元できるようスタッフ教育にも力を入れています。
看護学生さんへのメッセージ
循環器病棟経験が長かったため、さらに知識を深めそれを患者さんとスタッフに還元したいと思い、慢性心不全看護認定看護師を取得しました。
救急看護認定看護師 小野 雅也
バイタルサインにより緊急性の高い患者さんを認知し
治療をより適切にするためのチーム活動に取り組んでいます。
大規模な災害が起こった時に病院機能が維持できるように、マニュアルの整備や災害訓練を実施しています。
生命の危機的状況にある患者さん、ご家族、その診療にあたる職員を支援していきたいです。
困った時に相談してもらえるよう、日頃のコミュニケーションを大切にしています。
看護学生さんへのメッセージ
看護部が私の経歴を評価し、認定看護師の道を薦めてくれたことをきっかけに、救急看護認定看護師を取得しました。
認定看護師教育課程の受講費用、研修中の働き方、そして認定看護師になってからの活動も含めて手厚い支援を受けることができます。認定看護師に限らず、皆さんのキャリアを大切に考えてくれる、そんな病院です。
手術看護認定看護師 村岡 はつみ
手術を受ける患者さんの不安や苦痛を少しでも軽減できるように
関わっていきたいと考えています。
患者さんにとって手術はとても大きな転機であるのに対し、手術の場面だけを切り取るととても限られた時間になります。その中で最大限に患者さんの心身に寄り添い、最善の看護を提供できる認定看護師を目指しています。
看護学生さんへのメッセージ
看護学生時代の手術室実習で、単純にメスを渡す器械出し看護師の姿に憧れ、その頃からいつかは手術看護の認定を取得したいと思っていました。当院で働き始めて6年目に、当時の師長さんや手術室スタッフ、看護部長さんに無理を言って入校しました。
認定の教育課程は一言では言い表せない大変さがありましたが、経験したこと全てに自分自身の今につながるものがあったと感じています。看護学生の皆様は、実習やその他色々な経験を重ねていかれると思います。その一つ一つから次につながるものを見つけて、将来のご自身を築いてください。
一緒に看護師として働くことができれば、とても嬉しく思います。
緩和ケア認定看護師 三木 朝子
病気の向こうのその人の人生を、その人らしく生きていけるようにサポートします。
外科病棟に所属し、治療期から終末期までの患者さんやご家族を中心とした緩和ケアに携わっています。緩和ケアカンファレンスでは、他職種と連携をとりながら、治療や病状進行に伴う全人的苦痛に対して、より良いケアを実践できるように努めています。看護師が臨床場面で直面している課題を、対話やコンサルテーションを通してとらえるようにしています。また、緩和ケアに関わる看護師が、より良い看護の方向性を見いだせるように、指導の役割を果たしています。
看護学生さんへのメッセージ
認定看護師を目指すきっかけとなったのは、残された時間を自分らしく全うした終末期がん患者さんとの出会いでした。
資格取得の道程を歩むことができたのは、取り組みたい看護を応援してくださる上司やスタッフ、家族の支え、院内教育があったからです。
認定資格取得後も、より良い看護の仕組みづくりについて考えるマネジメント教育の機会が設けられています。あなたが思い描く看護を一緒に形にしていきましょう。
母性看護専門看護師 小石川 あゆみ
患者さんの立場に立って、女性の一生を通じた健康サポートを目指します。
地域周産期母子医療センターの役割を担う病棟に所属し、母性看護専門看護師として、「1. 実践」「2. 相談」「3. 調整」「4. 倫理調整」「5. 教育」「6. 研究」の6つの役割を果たすべく、日々の業務やCNS活動を行っています。ハイリスクな妊産褥婦さんを含め、幅広い患者さんのケアに携わりながら、女性の生涯にわたる健康をサポートすることを目標としています。患者さん一人ひとりの思いや考えを大切にし、その立場に立って考えることを大切にしながら、本来持っている力を引き出し、一緒に解決策を見つける支援を心がけています。今後も、病棟スタッフや認定看護師、他職種との連携を密にし、質の高い看護を提供することで、患者さんの満足度向上に努めていきます。
看護学生さんへのメッセージ
私は看護学生だった頃、キャリアの授業で専門看護師という資格があることを知り、「まずは助産師として経験を積み、いずれ母性専門看護師になる」という夢を描きました。臨床でハイリスクな妊産褥婦さんやそのご家族への看護ケアに深く携わる中で、自分の看護をさらに高めたいと感じ、2年間休職し、母性専門看護師を目指して大学院で学ぶ道を選びました。これまでの臨床経験を活かしながら行う実習や勉強は、自分の看護を振り返り、新たな知識やエビデンスを学ぶ貴重な機会となり、大きな成長へとつながりました。
臨床で経験を重ねる中で、学びや成長の喜びを感じられる瞬間がたくさんあります。ぜひ、私たちと一緒に認定看護師や専門看護師を目指し、看護の可能性を広げていきましょう!