経皮的椎体形成術(BKP)
2024年01月11日
経皮的椎体形成術(BKP)とは
経皮的椎体形成術(けいひてきついたいけいせいじゅつ)は、骨粗鬆症を原因とする背骨の圧迫骨折に対して、痛みを早くとる体に負担の少ない治療法です。
背骨を圧迫骨折して治療を受けたものの、数か月間も痛みが続き、日常生活にも支障が出ている場合はご相談ください。
対象となる患者さん
- 原発性骨粗鬆症による1つの椎体の急性期圧迫骨折で、十分な保存療法でも疼痛が改善しない方
- 多発性骨髄腫または転移性骨腫瘍による3つの椎体までの有痛性脊椎圧迫骨折で、既存治療の効果がない方
実際の方法
![](https://saiseikai.info/wp/wp-content/uploads/bkp01-1024x430.png)
治療効果
- 治療直後より痛みが改善して、隣の椎体や椎間板に異常がなければ、翌日より立位歩行が可能です。
- 退院の目安は約1~2週間です。
- 隣接椎の圧迫骨折に注意するなど、引き続きの骨粗鬆症治療と経過観察が必要です。
リスクと注意点
- 骨セメントが柔らかいと椎体外へ飛び出ることがあるので、注意して行います。
- 治療した椎体はセメントが入って硬くしっかりしますが、隣の椎体は骨粗鬆症により壊れやすい状態ですので、コルセットをつけることがあります。