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経皮的椎体形成術(BKP)

経皮的椎体形成術(BKP)とは

経皮的椎体形成術(けいひてきついたいけいせいじゅつ)は、骨粗鬆症を原因とする背骨の圧迫骨折に対して、痛みを早くとる体に負担の少ない治療法です。
背骨を圧迫骨折して治療を受けたものの、数か月間も痛みが続き、日常生活にも支障が出ている場合はご相談ください。

対象となる患者さん

  • 原発性骨粗鬆症による1つの椎体の急性期圧迫骨折で、十分な保存療法でも疼痛が改善しない方
  • 多発性骨髄腫または転移性骨腫瘍による3つの椎体までの有痛性脊椎圧迫骨折で、既存治療の効果がない方

実際の方法

治療効果

  • 治療直後より痛みが改善して、隣の椎体や椎間板に異常がなければ、翌日より立位歩行が可能です。
  • 退院の目安は約1~2週間です。
  • 隣接椎の圧迫骨折に注意するなど、引き続きの骨粗鬆症治療と経過観察が必要です。

リスクと注意点

  • 骨セメントが柔らかいと椎体外へ飛び出ることがあるので、注意して行います。
  • 治療した椎体はセメントが入って硬くしっかりしますが、隣の椎体は骨粗鬆症により壊れやすい状態ですので、コルセットをつけることがあります。