お知らせ

三田市長の所信表明を受けて(病院長からのコメント)

ご承知のとおり、7月の三田市長選挙で、神戸市移転を白紙に戻すと公約された候補者が新たに市長に選ばれました。

済生会兵庫県病院としては、これまで積み上げてきた統合にかかる今の三者合意の枠組みを壊さないように新市長にお伝えしておりましたが、8月24日の三田市議会での所信表明において、三田市長は、当院との統合について、白紙撤回し市民の意見を聞いた上で判断するとされたものの、今後の明確な方針は示されませんでした。

選挙結果は、民意として重く受け止めなければならないのはいうまでもありませんが、私ども統合のパートナーである済生会兵庫県病院としては、具体的な方針が示されない中の白紙撤回に戸惑いを感じております。

三者間の合意は、北神・三田地域の急性期医療、一刻の猶予もならない命の砦としての救急医療を将来に向けて充実させていくためには、統合再編の道しかないとの一致した考えから、三田市、神戸市、当院とで協議を重ね、いろいろな困難を乗り越えた上で、昨年合意にこぎつけたものです。

私どもは、今でも統合再編が、北神・三田地域の急性期医療を守るための最善の選択であることを確信しております。

患者・家族の皆様をはじめ、地域の住民の皆様、関係医療機関など関係者の皆様にはご心配・ご不安な思いをおかけしておりますが、北神地域の急性期医療を守るため、あらゆる努力を引き続き行うことで、明治天皇ゆかりの恩賜財団済生会としての使命と責任を果たしていく所存です。

今後とも、皆様のご理解・ご支援をどうぞよろしくお願いします。

令和5年8月25日
済生会兵庫県病院長 左右田 裕生