当院について

リハビリテーション

人工膝関節置換手術後3日以内の早期リハビリテーション開始率

人工膝関節置換術の過度の安静は、さまざまな心身の機能低下(これを廃用症候群と言います)を引き起こす原因となります。こうした機能低下はその後の生活の質を大きく低下させる可能性が高いことから、それを予防するために術後早期からのリハビリテーションを行うことが推奨されています。また、早期リハビリテーションの開始は、下肢の静脈うっ滞を減少させ、重篤な合併症である肺血栓感染症の要因となる深部静脈血栓症の発生を予防する効果もあります。本指標は、人口膝関節置換術後の患者に対する早期リハビリテーションの実施状況を示唆するものです。

急性心筋梗塞の早期リハビリ実施率

一昔前までは心臓病には「安静が一番、運動は危険」が常識でしたが、現在では心臓病には「運動療法が欠かせない」ものとなっています。このリハビリは、運動することによって病気でダメージを受けた心臓の機能を回復させることが目的で行われます。運動能力と体力の向上だけではなく、心臓病の再発の予防や死亡率の低下という効果があり、またリハビリを続けることで心臓病の危険因子「高血圧」「高脂血症」「肥満」などの危険度が低下します。逆に、リハビリをしない場合、心臓の機能が低下したままの状態が続いていくことになります。早期にリハビリを開始することによって、新機能の回復に大きな差が出ます。しかし、やみくもに運動をすると心臓への負担が増えて病気が悪化する恐れがあります。そのため心臓の状態に合わせたリハビリが行われます。