当院について

平成29年度 病院指標

DPCデータを用いて全国統一の定義と形式に基づき、情報公開をしております。単に数値を示すことが目的ではなくその数値の意味を解説し、当院の特徴や急性期医療の現状を理解していただくことを目的としております。

使用するデータ

  • DPC調査データ(様式1、様式4、Dファイル)

集計対象

  • 平成29年4月1日から平成30年3月31日までの退院患者
  • 医科保険適用患者で、一般病棟に入院した患者

集計対象外

  • 歯科、自賠責保険、労災保険、自費の患者
  • 入院後24時間以内に死亡した患者、または生後1週間以内に死亡した新生児

 ※尚、10未満の数値の場合(0を含む)は、-(ハイフン)で表記しております

年齢階級別退院患者数
一般病棟の年齢階級別(10歳刻み)の患者数を集計しております。

診断群分類別患者数等
診療科別に患者数の多い診断群分類(DPC14桁)の上位5位を集計しております。

初発の5大癌のUICC病期分類別ならびに再発患者数
5大癌について、初発患者はUICCのTNM分類に基づく病期分類別患者数を集計しております。再発患者は患者数を集計しております。

成人市中肺炎の重症度別患者数等
成人の市中肺炎症例について、A-DROPスコアを用いた重症度別の患者数等を集計しております。
※肺炎の重症度分類(5点満点で、1項目該当すれば1点、2項目該当すれば2点)
①男性≧70歳、女性≧75歳 ②BUN≧21mg/dLまたは脱水あり ③酸素飽和度≦90% ④意識障害(肺炎に由来する) ⑤収縮期血圧≦90mmHG

軽症:0点の場合。
中等症:1~2点の場合。
重症:3点の場合。
超重症:4~5点の場合。ただし、ショックがあれば1項目のみでも超重症とする。
不明:重症度分類の各因子が1つでも不明の場合。

脳梗塞のICD10別患者数等
脳梗塞症例について、病型別の患者数等を発症日から「3日以内」と「その他」に区分して集計しております。

診療科別主要手術別患者数等
診療科別に症例数の多い手術の上位5位を集計しております。尚、同一手術において複数の手技を行った場合は、主たる手術を集計しております。また、創傷処理や皮膚切開などの軽微な手術は、除外対象となっております。

その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
医療資源を最も投入した傷病が「DIC(播種性血管内凝固)」「敗血症」「その他の真菌症」「手術・術後の合併症」だった症例数等を、入院契機病名と「同一」か「異なる」かに区分して集計しております。

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞の患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 1,406 200 91 190 214 299 663 975 796 203
当院は地域医療支援病院であり、質の高い医療の提供を幅広い年齢層の患者さんに提供しております。当院の特徴は地域周産期母子医療センター及び地域小児医療センターに認定されており、北神地域の周産期医療、小児科医療を担っております。その為、新生児を含む0歳代が全体の3割を占め、20~40歳代では産科疾患が多いのが特徴です(ただし、自費での出産は件数に含まれておりません)。60歳代では悪性腫瘍が多く、70歳代からは膝や股関節の人工関節手術や大腿骨近位部骨折が増え、肺炎等の呼吸器疾患や心不全等の循環器疾患が多くを占めます。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
100:小児科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
140010x199x00x 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重2500g以上) 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 318 6.10 6.18 1.57% 0.00
040090xxxxxx0x 急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症(その他) 定義副傷病 なし 153 5.55 5.94 1.96% 1.37
150010xxxxx0xx ウイルス性腸炎 手術・処置等2 なし 94 4.36 5.50 2.13% 3.94
040100xxxxx00x 喘息 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 94 5.19 6.32 3.19% 3.18
040070xxxxx0xx インフルエンザ、ウイルス性肺炎 手術・処置等2 なし 87 5.31 6.03 0.00% 1.95
NICU9床、GCU12床を有し、地域周産期母子センター(BFH:赤ちゃんにやさしい病院認定)、地域周産期新生児専門医研修施設として、24時間体制で三田、北神地区をはじめ遠方からも低出生体重児、ハイリスク新生児等の分娩立会い、搬送入院を受け入れています。また、小児医療センター(小児専用病棟)では急性から慢性の小児疾患を広く受け入れており、マイコプラズマやRSウイルスなどによる肺炎や喘息といった呼吸器感染症の症例を多く診ています。
10:内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050130xx99000x 心不全 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 61 27.80 17.71 11.48% 81.89
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 57 10.30 10.61 1.75% 74.58
050050xx99100x 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等1 1あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 53 4.42 3.03 5.66% 66.98
050050xx02000x 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 手術・処置等1 なし、1,2あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 49 7.41 4.62 0.00% 69.69
110310xx99xx0x 腎臓または尿路の感染症 手術なし 定義副傷病 なし 36 16.25 12.34 5.56% 74.22
肺炎は原因によって細かく分類されるので、ここには肺炎の数が上がってませんが、内科で最も多い症例は肺炎で、症例数は134件となっております。平均年齢が77.6歳と高齢の患者さんが多いのが特徴です。次いで多いのが循環器疾患の心不全、狭心症となっております。狭心症はカテーテル検査の入院が多く、2泊3日の入院となっております。心不全は平均年齢81.9歳で、肺炎と同様、高齢の患者さんが多いことが分かります。循環器内科医師や慢性心不全看護認定看護師を中心に循環器疾患の治療を行っております。また近年、特に胆膵内視鏡(ERCP)の件数も増加しております。総胆管結石治療や胆膵悪性疾患など、高齢化のなかで、低侵襲治療としての胆膵内視鏡の重要性は今後も増す一方です。内視鏡的逆行性胆管膵管造影を用いた胆石などの胆道疾患治療、胆管狭窄に対するステント術、経皮的穿刺術によるドレナージ、ステントなどの治療を行っております。
120:整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160800xx01xxxx 股関節大腿近位骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 102 34.30 27.09 33.33% 81.01
160690xx99xx0x 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。) 手術なし 定義副傷病 なし 51 26.33 19.94 29.41% 78.37
070230xx01xxxx 膝関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等 43 33.44 25.09 4.65% 77.72
160760xx97xx0x 前腕の骨折 手術あり 定義副傷病 なし 42 4.76 5.21 2.38% 67.69
160850xx97xx0x 足関節・足部の骨折、脱臼 その他の手術あり 定義副傷病 なし 23 11.70 9.49 0.00% 44.30
高齢化に伴う疾患が上位を占めています。転倒が原因とする骨折が特に多く、大腿骨骨折や腰椎圧迫骨折は継続的なリハビリが必要となる疾患の為、リハビリ病院への転院をお願いしており転院率が高くなっています。次に多い疾患は変形性膝関節症となっております。2014年4月から人工関節センターを開設し、特に膝関節、股関節を中心とした人工関節の手術に力を入れています。また、整形外科疾患では、地域包括ケア病棟というリハビリを中心に行う専門病棟に転棟していただくことが多い為、平均在院日数が長くなっております。
110:外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060335xx02000x 胆嚢水腫、胆嚢炎等 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 44 7.77 7.40 2.27% 58.18
060060xx99x3xx 胆嚢、肝外胆管の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2 3あり 22 3.73 7.87 0.00% 70.23
090010xx01x0xx 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴うもの(内視鏡下によるものを含む。))等 手術・処置等2 なし 20 10.05 11.45 0.00% 63.75
060020xx02x0xx 胃の悪性腫瘍 胃切除術 悪性腫瘍手術等 手術・処置等2 なし 20 19.35 17.27 0.00% 70.25
060035xx01000x 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 結腸切除術 全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術等 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 20 18.40 15.61 0.00% 70.55
外科で最も多い症例は胆石性胆のう炎の手術症例で、主に小さな傷で済む腹腔鏡手術で行う為、平均在院日数も短くなっております。次に多い疾患の乳癌は、乳がん認定看護師と協力して治療にあたっています。手術以外の場合は抗がん剤を使った薬物治療を行いますが、薬剤師や化学療法室と連携して副作用を軽減する工夫も行い、また緩和ケアチームや在宅医と連携して生活の質を落とさない取り組みも積極的に進めています。
160:呼吸器外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040040xx9910xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 あり 手術・処置等2 なし 46 2.07 3.59 0.00% 70.35
040040xx97x0xx 肺の悪性腫瘍 手術あり 手術・処置等2 なし 40 12.65 12.35 5.00% 71.23
040040xx99040x 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 4あり 定義副傷病 なし 35 9.97 11.99 2.86% 69.94
040040xx99000x 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 20 12.15 14.60 15.00% 74.75
040200xx01x00x 気胸 肺切除術等 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 15 7.47 10.04 0.00% 31.13
2010年に呼吸器外科を開設して以来、北神地区において唯一の呼吸器外科手術を行う病院として、地域の医療を担っています。呼吸器外科の特色として症例の7割は肺癌の症例となっております。手術に関しては、胸腔鏡手術を中心とした可能な限り低侵襲な手術を実施し、進行肺癌症例に対しても、抗がん剤による術前化学療法を先行して手術を行うなど、あきらめない治療を行っております。また、呼吸器の良性腫瘍や気胸、膿胸等に対しても可能な限り胸腔鏡手術を実施しております。
220:産婦人科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
120260xx01xxxx 選択的帝王切開による分娩 64 8.38 9.67 0.00% 33.42
120170xx01x0xx 早産、切迫早産 帝王切開術等 手術・処置等2 なし 53 27.30 31.42 1.89% 32.75
120170xx99x0xx 早産、切迫早産 手術なし 手術・処置等2 なし 49 30.10 20.41 4.08% 32.04
120180xx01xxxx 骨盤位のための母体ケア 帝王切開術等 38 8.37 9.75 0.00% 34.08
120140xxxxxxxx 流産 20 1.95 2.43 0.00% 34.95
兵庫県地域周産期母子医療センターとして、NICUとの密接な協力関係の下に、神戸市内はもとより兵庫県各地からのハイリスク妊婦を積極的に受け入れている為、早産、切迫早産の件数が多くなっております。平均在院日数が長いのは、ハイリスクを伴う症例が多いのが要因となっております。今後も当院で対応可能な母体搬送症例は、応需率100%を目指してまいります。
240:耳鼻咽喉科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
030350xxxxxxxx 慢性副鼻腔炎 26 4.88 7.23 0.00% 59.42
030428xxxxxxxx 突発性難聴 25 7.24 9.18 0.00% 58.72
030240xx99xxxx 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 手術なし 17 5.65 5.48 0.00% 44.71
030230xxxxxxxx 扁桃、アデノイドの慢性疾患 11 6.82 8.01 0.00% 15.50
030390xx99xxxx 顔面神経障害 手術なし 10 8.00 9.45 0.00% 44.10
地域の拠点病院として、耳、鼻、のどの症状でお困りの患者さんの紹介を受けることが多くあります。診療対象は、副鼻腔炎・中耳炎・扁桃炎等の急性・慢性炎症疾患をはじめ、めまい・突発性難聴・顔面神経麻痺等の神経耳科疾患、頭頸部の腫瘍を含め耳鼻咽喉科の頭頸部外科全域をカバーしています。
310:泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110070xx0200xx 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 22 7.73 7.31 0.00% 77.82
11022xxx99xxxx 男性生殖器疾患 手術なし 8.94
110060xx99x20x 腎盂・尿管の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2 2あり 定義副傷病 なし 11.29
110200xx02xxxx 前立腺肥大症等 経尿道的前立腺手術 9.73
110070xx02020x 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 2あり 定義副傷病 なし 7.64
110320xx97xxxx 腎、泌尿器の疾患(その他) その他の手術あり 12.69
外科的手段を主とし、同時に内科的アプローチも含めて腎、腎盂・尿管、膀胱、男性生殖器系を専門の対象としています。近年、医学領域における内視鏡手術が増加していますが、近代内視鏡の起源は泌尿器科の膀胱鏡にあります。当科におきましても内視鏡手術が手術件数の大半を占め、前立腺肥大や表在性膀胱腫瘍など、超高齢者に対しても、積極的に行っています。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 39 13 31 1 7
大腸癌 17 20 26 37 10 15 1 7
乳癌 26 19 1 7
肺癌 25 28 47 16 1 7
肝癌 27 1 7
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
5大癌とは日本で発症症例数が多い胃癌、大腸癌、乳癌、肺癌、肝癌のことをいいます。当院では、平成26年4月にがんセンターを開設し、5大癌の診療を行っております。胃癌、大腸癌、肝癌は内科・外科で、乳癌は外科で、肺癌は呼吸器外科で多くの患者さんを診療しております。その中でも初発、再発を合わせて最も多いのが大腸癌で、次いで肺癌、胃癌となっております。胃癌、乳癌、肺癌では低侵襲の手術が多いのが特徴です。その一方、胃癌、大腸癌、肺癌では病期が進行しているStageⅣの数も多く、化学療法など患者さんの状態に合わせた幅広い診療を行っております。
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 17 14.59 54.12
中等症 94 20.31 80.16
重症 19 25.79 83.68
超重症
不明
市中肺炎とは、 普段の社会生活の中でかかる肺炎のことを言います。ここでの指標は、成人市中肺炎診療ガイドライン (日本呼吸器学会)による重症度分類を用いて集計しております。この指標では細菌による肺炎を 集計しており、インフルエンザウイルスなどのウイルスによる肺炎や食べ物の誤嚥による肺炎、 気管支炎などについては集計対象外となっております。
軽症の場合は外来治療が基本となりますが、患者さんの状態によって入院での加療となる場合があります。中等症では平均年齢が80.16歳と高齢で、約3週間の入院期間となっております。重症度が増す毎に、平均年齢が上がっているのが特徴です。
脳梗塞の患者数等ファイルをダウンロード
発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内
その他
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
10:内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) 53 1.38 3.60 0.00% 67.32
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術(その他) 49 2.08 6.78 0.00% 68.59
K6871 内視鏡的乳頭切開術(乳頭括約筋切開のみ) 38 1.79 6.68 2.63% 72.68
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 37 1.08 10.35 5.41% 76.03
K6532 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術(早期悪性腫瘍粘膜下層) 26 0.92 5.23 0.00% 72.19
K6152 血管塞栓術(頭部、胸腔、腹腔内血管等)(選択的動脈化学塞栓術) 26 1.69 11.96 0.00% 76.96
消化器内科では、内視鏡を中心とした上部、下部消化管の診断治療を数多く行っています。H26年12月には内視鏡学会認定指導施設の認定を受けました。特に大腸ポリープや大腸腫瘍の治療に対して行う内視鏡的結腸ポリープ・粘膜切除術の症例は、近隣医療機関からの紹介患者さんが多いのが特徴です。また、胆膵内視鏡(ERCP)の件数も増加しています。総胆管結石治療や胆膵悪性疾患など、高齢化のなかで、低侵襲治療としての胆膵内視鏡の重要性は今後も増す一方です。内視鏡的逆行性胆管膵管造影を用いた胆石などの胆道疾患治療、胆管狭窄に対するステント術、経皮的穿刺術によるドレナージ、ステントなどの治療に対応しています。循環器内科では、狭心症や心筋梗塞の治療に対して行う、経皮的冠動脈ステント留置術を最も多く行っています。狭心症や心筋梗塞などによる冠動脈の狭窄や閉塞部分に対して、ステント(網目状の金属製の筒)を用いて病変部分を拡張し治療する手術のことを言います。緊急で行うものもありますが、半数以上は予定で行われ、2泊3日の入院で行われます。
120:整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0461 骨折観血的手術(大腿) 等 86 2.52 28.51 34.88% 78.26
K0462 骨折観血的手術(前腕) 等 61 1.23 9.75 1.64% 61.41
K0821 人工関節置換術(膝) 等 59 1.70 29.14 3.39% 73.98
K0811 人工骨頭挿入術(股) 31 3.55 32.94 22.58% 79.45
K0483 骨内異物(挿入物を含む)除去術(下腿) 等 24 1.00 1.70 0.00% 51.57
整形外科では年間約500症例の手術を行っております。ここ数年、高齢者の転倒や骨粗しょう症に関連した骨折が増えてきており、特に大腿骨や股関節の骨折に対する手術が多くなっております。平均年齢も80歳近くとなっており、手術後の入院日数が長期になると、日常動作の改善目的でリハビリ病院への転院が増加しています。また、2014年4月から人工関節センターを開設し、人工関節に力を入れており、変形性膝関節症、関節リウマチ、変形性股関節症などによる人工関節置換術の数が増えてきております。これらは、クリティカルパスに基づいて治療を進めている為、入院期間は1ヵ月と決まっており、術後のリハビリも術後1週間経過すると1日に2回行っています。術後の痛みのコントロールも大腿神経ブロックなどを取り入れ、疼痛軽減に努めています。
110:外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 47 1.94 5.31 2.22% 58.42
K6335 鼠径ヘルニア手術 43 0.91 3.84 2.33% 73.60
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 36 1.06 2.97 2.78% 63.36
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 19 3.84 15.00 0.00% 69.26
K6552 胃切除術(悪性腫瘍手術) 16 2.20 17.33 0.00% 74.80
外科では年間約400症例の手術を行っております。ソケイヘルニア、虫垂炎、胆石症や胃癌、大腸癌では症状に応じて小さな傷で行う腹腔鏡手術も導入し、患者さんに優しい治療を目指しています。
230:眼科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2821ロ 水晶体再建術(眼内レンズを挿入する場合)(その他) 248 0.83 1.66 0.00% 74.48
白内障の手術を多く扱っています。クリティカルパスを使用して、効率的かつ安全な医療を提供できるよう努めています。
220:産婦人科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8982 帝王切開術(選択帝王切開) 109 9.82 6.34 0.92% 33.77
K8981 帝王切開術(緊急帝王切開) 63 3.78 6.48 0.00% 32.86
K877 子宮全摘術 18 1.00 6.72 0.00% 46.22
K9091 流産手術(妊娠11週まで) 18 0.72 0.17 0.00% 34.39
K8881 子宮附属器腫瘍摘出術(両側)(開腹) 16 0.88 6.63 0.00% 44.31
産婦人科では帝王切開術が172件と最も多く、帝王切開の約4割は緊急手術によるものとなっております。婦人科疾患では、腹腔鏡手術や子宮鏡手術を積極的に導入し、患者さんに対して最小限の侵襲で最大限の手術効果を得るように努力しています。
240:耳鼻咽喉科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K340-5 内視鏡下鼻・副鼻腔手術3型(選択的(複数洞)副鼻腔手術) 25 1.00 3.19 0.00% 60.71
K3772 口蓋扁桃手術(摘出) 18 1.00 5.12 0.00% 11.06
K347 鼻中隔矯正術 17 0.94 3.06 0.00% 49.53
K370 アデノイド切除術 14 1.00 4.07 0.00% 5.00
K339 粘膜下下鼻甲介骨切除術 13 1.00 3.00 0.00% 3.00
耳鼻咽喉科では慢性副鼻腔炎に関する手術が最も多く、内視鏡下鼻・副鼻腔手術は年間33件行っています。内視鏡下鼻副鼻腔手術は基より、症例によって鼻中隔矯正術、粘膜下下鼻甲介骨切除術、上顎洞篩骨洞根治術など同時に複数の手術を行います。また、口蓋扁桃手術は、小児期の多くの患者さんに行っています。
160:呼吸器外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K514-23 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(肺葉切除又は1肺葉を超える) 23 1.74 11.70 4.35% 70.52
K5131 胸腔鏡下肺切除術(肺嚢胞手術(楔状部分切除)) 18 2.67 4.06 0.00% 36.72
K514-21 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(部分切除) 11 1.55 9.18 9.09% 74.27
K5132 胸腔鏡下肺切除術(その他)
K496-4 胸腔鏡下膿胸腔掻爬術
呼吸器外科では侵襲性の少ない胸腔鏡下での手術を積極的に行っており、肺癌手術でも多数行っています。それ以外にも若年男性に多い気胸に対する胸腔鏡下肺切除術も多く行っています。
100:小児科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K300 鼓膜切開術 29 1.64 2.75 0.00% 0.96
K9131 新生児仮死蘇生術(仮死第1度) 20 0.00 29.30 20.00% 0.00
K9132 新生児仮死蘇生術(仮死第2度)
K7151 腸重積症整復術(非観血的)
K718-21 腹腔鏡下虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴わないもの)
K745 肛門周囲膿瘍切開術
小児科では、最も多く行っている手術が鼓膜切開術となっています。これは、中耳炎の治療が目的で入院する患者さんや肺炎などの呼吸器症状で中耳炎を合併して発熱する患者さんもいます。小児科に入院中に耳鼻咽喉科の診察を受け、必要があると判断されれば鼓膜切開術を受けていただいています。次に多い手術は新生児仮死蘇生術で、ハイリスク新生児の分娩には24時間常駐している小児科医師が立ち会い、必要に応じて適切な蘇生術を実施しています。
310:泌尿器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8036ロ 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(その他) 26 1.00 5.92 0.00% 76.88
K8412 経尿道的前立腺手術(その他)
K797 膀胱内凝血除去術
K8352 陰嚢水腫手術(その他)
K7981 膀胱結石摘出術(経尿道的手術)
前立腺肥大症や膀胱癌の手術症例が多く、高齢の患者さんに対しても侵襲の低い内視鏡手術を積極的に行っています。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一
異なる
180010 敗血症 同一
異なる 21 0.42%
180035 その他の真菌感染症 同一
異なる
180040 手術・処置等の合併症 同一 22 0.44%
異なる
この指標は、医療の質の改善に資するため、臨床上ゼロにはなりえないものの少しでも改善すべきものとして、敗血症、播種性血管内凝固、手術・術後の合併症、その他の真菌症について、入院契機病名(入院のきっかけとなった傷病)の同一性の有無を区別して対象患者数と発症率を示したものです。