消化管造影検査における「オムニパーク350」の適応外使用について
2026年10月09日
当院では胃や腸などの状態を画像で確認するため、消化管造影検査を実施しております。
従来これらの検査で使用されてきた水溶性造影剤(製剤名:ガストログラフィン)が、製薬会社による供給不足のため、全国的に安定的な入手が困難な状況となっております。
当院としては、患者さんにとって必要となる画像診断や治療・手術後の確認などを迅速かつ安全に行うため、倫理委員会の承認のもと、代替薬として「オムニパーク350」を使用しております。
1. 代替造影剤「オムニパーク350」の使用について
オムニパーク350は、通常は血管注射用として厚生労働省から承認されている安全性の高い非イオン性水溶性造影剤です。 本剤の「経口・注腸投与」といった使用方法は、日本国内においては適応外使用となりますが、海外の医療現場では標準的に使用されています。
2. 安全性について
- 従来使用していた造影剤と比べ、下痢を起こしにくい特徴があります。
- 万が一、誤って気管や肺に入った場合(誤嚥)の安全性も相対的に高いとされています。
- 胃や腸からの体内吸収量は極めて少量であるため、全身性の副作用(アナフィラキシー等)が発生する危険性は極めて低いと考えられています。
3. 使用方法
- 経口・経管投与:原液またはぬるま湯にて希釈したものを、50〜100 mL程度、服用または経管より注入します。
- 注腸投与: 原液またはぬるま湯で2〜3倍に希釈したものを、注腸管より注入します。
4. 医薬品副作用被害救済制度に関する留意事項
本使用は適応外使用に該当するため、万が一重篤な副作用が発生した際、独立行政法人医薬品医療機器総合機構の「医薬品副作用被害救済制度」の対象外となる可能性があります。
※ご相談・お申し出について
この検査および治療は緊急時に使用することも想定されるものであり、当ホームページにて情報公開することで患者さんもしくはご家族への説明とし、個別に同意いただくことはありません。
本対応についての不安や疑問がある場合、「オムニパーク350」の使用を希望されない場合は、遠慮なく主治医または担当スタッフまでお申し出ください。
何卒ご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
2026年 10月 9日
【本件に関するお問い合わせ窓口】
担当部署:放射線科
電話番号:078-987-2222(内線1156)